木部の塗装

破風の塗装 鼻隠しの塗装 玄関柱の塗装 その他の木部の塗装

破風の塗装

日光(特に直射日光)の紫外線による塗膜の劣化、木材乾燥によるヒビや節まわりの隙間への水の浸入、節から滲み出す樹液による塗膜のはく離等、その他にも錆釘や後付された金物によるもの、電気や電話の取り回しの問題、あるいは、木材そのものの接合部からの水の浸入により破風表面や内部が腐食していきます。ここでは西都のK邸での塗装前の作業を例に説明します。なお仕上げはSK化研のクリーンマイルドウレタン4回塗り(下塗り込み)です

下地処理前の破風塗装前にやっておくこと

  1. 不用な金具・釘・コードなどは外しておく。
  2. 高圧水洗浄で木の腐食部分を取り除く。
  3. 電動工具で破風の表面を平らでツルツルになるまで磨く。この工程だけで3〜4工程必要です。
  4. 釘の頭が錆びていれば、錆止めを2回塗り。
  5. 節は樹液が滲みだして塗膜を押し上げます。キシラデコール仕上げ以外の時は節を表面から5mm程度削り取り、プライマー塗布の後、塗装専科(可塑剤を含まないコーキング)で穴埋めします。最初の穴埋めから3日後に2回目のコーキングをします。これはコーキングが乾燥すると痩せるからです。
  6. 破風の接合部・ヒビ割れはVカットした後、節と同じ処理をします。
破風を傷める原因のひとつ。まず外します。穴や亀裂や水腐れを補修。下塗り1回、二液ウレタンで3回塗り。



木部用の下塗りのあと、二液のウレタン樹脂塗料で仕上げます。主剤9に対し硬化剤1の割合で混合しよく攪拌します。平成12年から使用していますが非常に良い耐候性を発揮しています。破風の場合は下塗り1回、上塗り3回が基本です。
2008年2月撮影
4年7ヶ月経過しています。コーキングの
表面でわずかに塗膜に切れ目がありますが
コーキングは、しっかり木の接合部を保護して
います。

右の写真は別の建物の破風を研磨したものですが、右側の板が反っているのがわかります。これでも削る前はもっと反っていました。厚みの無い破風はどうしても反っていますので、電動工具を使って表面を削る時は特に慎重さを要します。

 水腐れがひどい部分は、ノミで削り取ったあと樹脂モルタルで補修しますがさらに広範囲に腐食が進んでいる場合は切り取って木材で補修します。どちらの場合も塗装後は、それとわかりません。

電気の引き込み金具は桁に入っているのでしょうか。

完全ケレン前の破風の状態
節はどこ?
完全ケレンの後、節をくりぬきウレタンパテを2回
節をくりぬいて白いパテを入れています。これは1回目です。(ウレタンパテ)
もう1回パテをあて、仕上げサンダーで表面をならします。

 ご近所の方から「あの木は新品と交換したんですか?」と聞かれたことがありました。

なぜ徹底してこうした作業をするのでしょうか

 一般的に、全塗装をして数年後、破風が傷んだからといって破風だけを塗装しようと思われる方は少ないものです。他の部分がきれいだからまだいいかと思われたり、あるいは家屋の形状によっては足場代の方が高くついたりと理由はさまざまですが後回しになりがちです。しかしその間にも破風は傷んでいきます。次の塗装の時には相当傷んでいるというのが現状だと思います。この作業の目的は、破風以外の、壁とか鼻隠しとか屋根とか軒天等と、塗装のサイクルを出来るだけ合わせようというものです。建物外観では特に破風は目立つものです。

さらにもう1つの理由です
右の写真は上と同じ並びの破風ですが、年輪が浮き上がっています。冬に育った部分は硬く夏に育った部分は柔らかい為、塗装による保護が弱くなるにつれ次第にこのような風化の仕方をしていきます。表面張力した水が乾きにくいように、木も表面積が少ない程劣化のスピードは遅くなります。そのために電動工具で表面を削るのは有効です。 剥離剤や漂白剤を使ってもこの凸凹や腐食した木表面の部分はなくなりませんし、さらに薬品は家庭菜園や植物たちに良いとは思えません。
 ここでは3月の工事でしたので、4日乾燥させてキシラデコールを3回塗りします。1回目の塗装のあと2回目は2日後、3回目は3日後に塗りますので高圧水洗浄や電動工具による剥離工程を入れると仕上げまでは相当日数がかかります。これを全工程の中にうまく組み込んでいく必要があります。(季節によって気温と湿度の関係で、乾燥スピードが違ってきます。キシラデコールは浸透型の木材保護着色剤ですが、十分浸透させてから次の塗り重ねをすることが大切です。1日に2回塗るようなことは絶対にしてはならないことです。
研磨前の状態。まず釘を深く打ち込んで邪魔にならない様にします。

カバー工法について

 十年程前に現場で平らに削り終えた破風を見ながら考えたことがありました。この破風に建材を貼ってシリコンを塗ったら長持ちする。
 2005年4月小松台団地のK邸で大工とともに工事に入り無事仕上がりました。まだ3年半年しか経過していませんが今のところ全く問題は無く艶がしっかり残っています。あと5年経過して全く問題がなければと思っているところです。問題があれば当然無償修理となります。また現在、、カラー鋼板でカバーしている家を見かけるようになってきましたが、板金の接合部や釘頭のコーキングの劣化、裏に水が廻り込まないようにする、鉄釘は使わない、たわみや錆の問題等、破風を保護するはずが全く逆の結果を生むかも知れない怖さがあると思いますので今のところ検討しておりません。 右の写真は当時の完成した時のものです。
 破風のカバー工法

鼻隠しの塗装

 右写真の木部を鼻隠しといいます。普通は、直射日光は当たらないので傷みにくい部分ですが、なぜか塗膜のめくれが激しく、全面剥ぐことにしました。屋根の上に雨トイがあるのは、電動工具での作業のじゃまになるので外しているためです。剥離作業(ケレンといいます)のじゃまになる物はとにかく外します。
 木部には釘・ヒートン・コードを止める又釘・シール・テレビ関連の金具等さまざまな物がついています。これらは取り外して後処理をした後、必要な物だけ取り付けます。
鼻隠しのケレン作業

鼻隠しの節を5ミリ程度くりぬいて、可塑剤を含まないコーキングで埋めたところです。コーキングは収縮しますので3回この作業を繰り返します。これにより、節から滲みだす樹液が原因の塗膜の割れ、剥がれ、変色を防ぐことが出来ます。築30年でも、少なくはなりますが樹液は出ていますから、この作業は必要です。最近は可塑剤を含まないウレタンパテを使うようになりました。 節をくりぬきコーキングで埋める

玄関柱の塗装

磨く前の玄関柱柱を磨くとこのように 丁寧に削ります磨いたら塗装 キシラデコール塗装後
長年の紫外線と雨にさらされて、表面が腐食しています。玄関柱は家の顔とも言うべき大切な部分でしょう。 高圧水洗浄のあと、電動工具を使いキズをつけないように丁寧に表面を研磨します。一番神経を使う作業です。 キシラデコール(防腐、防虫、防水効果の高い西ドイツ生まれの塗料)を3回ぬります。じっくり滲みこませる為、塗装の間隔が重要です。


塗膜の剥離が激しい玄関柱 この激しい剥離状態から生まれ変わるには
上写真二枚は現在進行中の塗装現場の玄関柱です。キシラデコール仕上げの木部に安易にペンキを塗ると短期間でこのようになります。 宮崎市N邸


玄関袖の格子を取り外しました。 玄関柱を完全ケレンします。
ペンキの塗膜を完全に剥ぐために、玄関袖の格子は撤去しました。新築時は浸透性の塗料が塗ってあったはずです。その上にペンキを塗ってはいけません。 剥離作業が終わりました。この後キシラデコールを1回塗って雨に備えます。格子がなくなって、塗膜を剥ぎ取った壁面が見えます。茶色に見える点々は節です。
完成です。柱はキシラデコール3回塗りです。 完成です。
袖の格子は新しく作りキシラデコールを1回塗っておきます。
取り付けが終わったら玄関柱はあと2回、袖はあと1回塗ります。
玄関ドアは懇意にしている建具屋さんに作ってもらいました。
ドアクローザーは自分で取り付けました。原価です。

宮崎市N邸の木部の塗装

上の玄関柱のお宅ですのでここにご紹介します。
板壁の激しい傷み 板壁も完全ケレンします
玄関左上の壁面の古い塗膜がはがれています。 不用な物は撤去して雨トイも一旦外します。完全ケレンの後、節をくりぬきウレタンパテ2回、釘の頭と見切りの水切りトタンに錆止めを塗ります。

その他の木部の塗装

玄関ひさしも磨きます 雨戸戸袋も完全ケレン 出窓ケレン作業中
玄関ひさし 雨戸戸袋 出窓ケレン作業中

仕事のエリア   宮崎市及び周辺市町村
宮崎県宮崎市村角町北田82-1-201-14
蓮ヶ池塗装  嘉田隆行
電話・ファックス 0985−39−0890
               メールアドレス nagamochi@hasugaiketosou.com
         
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